こんにちはー チヌが釣れない中高年のなりっしーです。
2週間前、紀伊長島漁港で乗っ込みチヌを狙ったが、見事に惨敗。もうそろそろ状況が変わってきたのではと思い、2週間前のリベンジへ。
いつもの餌屋さん(釣りえさのイワキ)でエサを購入。オキアミのLサイズ、3kgを2枚解凍予約しておりました。
イケメン店長さんに、紀州釣りですか?と尋ねられ、いいえ、フカセです、と答える。店長さん曰く、サシエも兼ねてるならLを2枚じゃなく、LとMでもいいのでは?値段も若干安くなりますからとアドバイスをいただく。
たしかに。暖かくなってくるとエサ取りも増えるのでオキアミのサイズだったり、ボイルを混ぜたりとか工夫してみようかな。店長さん、ありがとう。
そんなこんなで今日の配合。全部で3,000円ちょっと。やはりオキアミLサイズ 3kgx2枚は贅沢か?
前回同様、漁港内側堤防の先端付近に釣り座を構える。風の影響を考えて外側(北側)を向いてスタートする。海岸沿いのテトラの向こうに有名な地磯『赤岩』が見える。そんなに距離も離れておらず、エリア的には同じ。期待は高まります。
だが、しかし、コマセを打っても2週間前同様生き物の気配がない。状況変わらずかー? お向かいの『赤岩』では乗っ込みチヌ40cmが複数上がっているとのネット情報。あきらめてまた海野漁港でも行こうかな。
そんな考えが浮かんできたその時、打ったコマセの下でわずかに動いている魚影を発見。決して大きくはないが、何かいるのを確認できただけでもテンションが上がる。
そのうち、ウキにもピクピクといった非常に小さい反応が出始める。何だろう? 小アジかな? その割には反応が小さすぎる。仕掛けを回収するとサシエがないので、つつかれているようだ。チヌ狙いなので針はチヌ2号を使用。グレ針4号あたりに落とそうかなと考えていたその時! ウキがピュッと一瞬入る。すかさず合わせると生き物反応。
だが小さい。力なく釣り上げた魚はなんと『ヒイラギ』。初めて見た。ググってみると煮つけがおいしいらしい。捌くのにトゲが痛そうだし、魚体からのネバネバがどうも苦手だ。リリースしよう。
その後もこいつがわんさか釣れてくる。ヒイラギの巣窟って感じだ。周りのサビキの人たちも何かが釣れるとヒイラギだ。
日も高くなり、風も止み、ポカポカ陽気。釣れてくるのはトゲトゲ、ネバネバのヒイラギばっか。釣れるのはうれしいがいい加減飽きてきた。またもや海野漁港へ行こうかなと思った瞬間、でかい魚影が確認できた。しかも4~5匹群れで泳いでいる。
おっ!ボラだ! ボラとチヌは仲良しと言われているので、もしやこのまま粘ったら、このボラたちの下には乗っ込みチヌが集まってくるかも。
高まる期待に胸膨らませ、コマセを打ち続ける。しかし、表層はボラがうようよ、釣れてくるのは相変わらずのヒイラギ。タナを深くしてもヒイラギ、浅くしてもヒイラギ。
もうついに心が折れた。周りもヒイラギばっかりでアジも釣れてない。
ん? ちょっと待てよ。この状況でボラでも掛けたら大注目ではないか? ファミリーやカップルもいるし、よし!ここは一発ボラ狙いに変更だー。
先ずはガン玉を外し、タナを浅くセットする。ボラってオキアミで釣れるんか? コマセの粉にはメッチャ反応してるが・・・。
コマセを吸ったときに一緒にサシエも吸って針がかり。よーし、イメージトレーニングはできた。あとは釣るだけ。
仕掛けを投入前に多めにコマセを打ってボラを寄せる。気が付くと40~60cm程のボラが10匹ぐらい集まってきていた。そこへ仕掛け投入! すかさず追いコマセ。
コマセの帯の中にサシエを紛れ込ませる。するとボラがサシエを吸ったように見えた。ウキは浮かんだまま。試しに軽く聞き合わせしてみると、ズン!!と重量感。と同時にギューンと一気に走る。竿は満月、ドラグはジーと鳴り糸が出る。
ハリスは1.25号なのであまり無理できない。じっくりと重厚な引きを楽しもう。表層に浮かせてもすぐ潜られ、また浮かせても今度は沖へ走られ、5分ぐらいやり取りしただろうか。
ついにタモに収まりフィニッシュ!50cmのかっこいいフォルムのボラを釣り上げた。
周りのギャラリーも集まってきた。ファミリーで来ていたおばあちゃんとその孫、いちゃついていたカップル。『すげー』、『でけー』と声をかけていただいた。
いやーすげー引いたわー、腕パンパンだわー、 と一通り自慢をして、リリースしようとした瞬間、カップルの男子のほうが、『えっ、捨てるんスか』と言うもんで、あげることにした。男子にどうやって食べるのか聞かれたが、なりっしーもあまり食べたことがない。
うーん、シンプルに焼きかな? スーパーでは洗いとして売っているな。あっ、そうそうボラ雑炊って聞いたことあるよね。と思いつくことを並べて会話した。どのように食べたか気になるところではある。
さて、一瞬のボラフィーバーも終わり、本命(チヌ)を狙おう。
だが最後までチヌの顔は見れなかった。結局ヒイラギ20~30匹とボラ1匹でお持ち帰りなしの結果となった。こうなったら意地でもチヌを釣りたい。次回頑張ろう。