こんにちはー 遭難経験がある中高年のなりっしーです。
ここ最近も中高年の山岳遭難事故が報道されてます。ヤフコメを見ると相変わらず高齢を理由に叩かれてます。中高年の遭難事故は減らないのか?
色々と調べてみると興味あるデータを見つけました。このデータから何が見えてくるか?
【目次】
山岳遭難事故の実態
警視庁発表の2021年夏季(7~8月)遭難事故の年齢層別山岳遭難者数と様態別山岳遭難者数が出てた。会社の会議資料もそうですが、数字の羅列だけではイマイチ頭に入ってこない。ということでグラフにしてみました。
本当に中高年の遭難は多いのだろうか?
年齢層別山岳遭難者
50~59歳21%、60~69歳21%、70~79歳18%、80~89歳3%
何と全体の63%を50歳以上の中高年が占めている。
なりっしーは中高年のカテゴリーを50歳以上としているが、警視庁では40歳以上も中高年となるらしい。それを含めると全体の76%は中高年となる。
やはり中高年の遭難者は多いのか・・・。
じゃー、どんな様態だったの?
様態別山岳遭難者
道迷いが30%と多いですね。道に迷って正規ルートに戻れなかったのかな?
滑落・転倒はストックを活用したり、三点支持に気をつけるぐらいか。
病気は持病の悪化や登山中の熱中症などでしょうか。
疲労は、『もう疲れて動けない』ってやつですね。
ふたつのデータからわかること
やはりデータからもわかるように中高年の遭難者数が多かったですね。
まぁー登山中も見かけるのは中高年が多いですし、中には中高年の大先輩もチラリホラリと。全登山人口の中高年の占める割合も多いのではないでしょうか。
様態別では道迷いが圧倒的に多いです。加齢とともにバランス感覚が鈍り、滑落・転倒が多くなるのは何となく納得ですが、道迷いに若者も中高年も関係ないのでは?
道に迷った時に、体力がある若者は正規ルートに戻れて難を逃れても、体力のない中高年は道迷いから脱出できないということなのか?
逆に、中高年の道迷いをなくせば遭難者数も減るのではないか。597人の30%、約180人減ったら大きいですよね。
道迷いを減らそう
では道迷いを減らすために何ができるだろうか?
やはり行きつくところは、事前のリサーチと地図にコンパスですね。しかし実際登山中に地図とコンパス出して分岐を確認する人はわずかだと思います。なりっしーも以前はそうでした。その結果道迷いとなり遭難してしまいました。運よく生還しただけです。
事前に地図を広げて『ここを通って、この分岐を左へ行って』とかシミュレーションするのも楽しみだと思いますが、今の時代やっぱり登山アプリですね。
様々な登山アプリ
一口に登山アプリと言っても色々あります。比較サイトもありますので自分の山行スタイルにマッチしたアプリを選べると思います。
YAMAP(ヤマップ)のススメ
まずお断りしておきますが、YAMAPの回し者でも何でもありません。道迷い遭難で懲りて何かインストールしようと思ったのがYAMAPです。
↑ ↑ ↑ この時もYAMAPがあったら・・・。
YAMAPしか使ったことがないのですが、自分にマッチしてるみたいで非常に使い勝手がいいです。無料版でも十分です。
登山あるあるかもしれませんが、北アルプスとかの有名な山は人気もあるため登山者も多く、分岐の標識も分かりやすく案内されてます。しかし里山レベルになると、藪になって踏み跡が薄く、正規ルートよりも獣道の方が明確だったり、標識が壊れて矢印が違う方を向いていたり、本当に迷いやすい環境だと思います。
YAMAPはこう言った里山レベルの地図データもカバーされていてすごく助かってます。
YAMAPを使ってみてどうだった?
無料版ですが、結論から言いますと道迷いはゼロになりました。
登山前日に登る山の地図をダウンロードして、スタート地点、中間通過地点などをタップするとルートの色が変わり、通るべき登山道が一目瞭然。
また、装備品や食料、飲み物等を入力するとそのまま登山届として扱われます。
当日スタートする時に活動開始をポチッとして出発。途中の分岐点で画面を確認すると、自分の位置、通ってきた道、これから向かうべき道がはっきりとわかります。
ゴールしたら活動停止をポチッとするだけ。
↑ ↑ ↑ 三重県多度山に行った時の記録。
地図上のカメラマークは写真を撮った場所。活動したトータル時間、歩いた距離も記録として残ります。YAMAPユーザー(ヤマッパー)たちとの情報交換や山岳保険にも入れます。
有料版になると更に充実した機能が使えるようになります。
まとめ
登山アプリYAMAPを使い始めて道迷いがなくなりました。是非活用して頂き道迷いの山岳遭難事故が1件でも減少することを祈ってます。
スマホはデリケートな電子機器です。故障などの不測の事態に備え、予備バッテリー、紙の地図は必ず持参しましょう。
では事故に気を付けて、楽しい登山になりますように!!