こんにちはー 中高年のなりっしーです。
遭難記録もいよいよ最終の第3話になります。
ここまで恥ずかしながらその1、その2を紹介してきましたが、過去2話は林道、ロード遭難だったため、最悪の事態には至りませんでした。しかし、今回第3話はがっつり山の中での出来事です。
大賑わいの鎌ヶ岳山頂、そして誰もいなくなった!?
遭難した場所は?
鈴鹿のマッターホルンと呼ばれる鎌ヶ岳(1161m)です。遠くから鈴鹿の山並みを見ても『あっ、鎌だな』とわかるぐらいカッコいいとんがりです。まるで北アルプスの槍ヶ岳のよう。
初めてお邪魔した時は嫁さんと二人での山行。宮妻狭~カズラ谷~鎌山頂~鎌尾根~水沢峠~宮妻狭のルートでしたが、嫁さんは鎌尾根のアップダウンとザラザラが相当怖かったみたいで、もう2度と行かんと言ってました。
ところが、冒険心旺盛ななりっしーはこんな所が大好き。岩場、ザラザラ、尾根歩きとアルプス要素たっぷりです。
ソロで行く機会があったので、再度鎌尾根にGOです。ところが・・・
遭難の概要
あれは、まだまだ残暑が厳しい10月初旬だったと思います。すごく楽しかった鎌尾根、ワクワクしながら宮妻峡の駐車場を目指します。紅葉で有名なもみじ谷の横を通り過ぎ、右折してキャンプ場。と思いきや、何と、『この先土砂崩れのため通行止め』とバリケード。えーーーっ!!デジャブ!?(その2参照)
しかーし、今回のなりっしーは違います。雲母峰(きららみね)経由で鎌ヶ岳への別ルートを予習済みです。少し離れた雲母橋前駐車場から雲母峰独標尾根で鎌ヶ岳縦走を目指します。
スタート直後はスギ林の急登九十九折りです。まさに九十九折りで何回折り返したか。スギ林、ブナ、瘦せ尾根のアップダウンを通り雲母Ⅱ峰に到着します。山頂ではパラグライダーが今まさに飛び出す瞬間でした。ピークにはパラグライダーの生地引っ掛かり防止なのかネットが張ってありました。
休憩がてら、しばらくパラグライダーを眺めてから再スタートします。地味にきつかったアップダウンを繰り返し、雲母山頂、西峰を過ぎます。
ネット情報では鎌への縦走路は不明瞭との記事があった。確かに踏み跡は薄く、枯れ葉、落ち葉で見にくい。赤テープを見逃さないように慎重に進む。
痩せ尾根や所々崩落している箇所もある。鈴鹿名物のザラザラで滑ったら一気に谷底まで行ってしまいそう。ここが白ハゲか? ヒィィーー!こわっ!
後日改めて見てみると無数の足跡が点在している。
白ハゲを後にして進んで行くとカズラ谷との分岐に出る。本来宮妻キャンプ場から出発し、ここに出てくる予定だったのだが・・・。
更に登って岳峠に到着。ここからの鎌は大迫力。岩場を登り、山頂直下の大岩を乗り越えて、ようやく鎌ヶ岳山頂に到着!
山頂はさすがに各方面から登ってきた人で大賑わい。絶景を楽しみながら食事タイムとする。出発が遅くなり9:30?山頂到着が13:00頃と記憶している。
この日は残暑が厳しく、登っている最中は汗だら。まぶしい日差しに目を閉じると、山頂に吹く秋風がめちゃくちゃ気持ちいい。ふーー、疲れがぶっ飛ぶ。
山頂は入れ代わり立ち代わりでザワついている。
ザワザワ・・・ザワ・・ザワ・・・・・ザ・・・
危機は突然!
シーーーーン・・・
えっ、急に静かになった! うそーっ! 寝てもうた! 誰もおらん!
何時? なんと16:00!!
鎌尾根縦走どころではない。このままピストンで下りるしかない。あたふたと下山する。もう焦りまくり。
岳峠までの難所はクリアーして、カズラ谷の分岐。このままカズラ谷へ下ると通行止めになるため左側の雲母峰方面へ。
そしてついにアクシデント発生!!
予想以上に長くなりそうなので『その3完結編』に続きます。
ではまた。