なりっしーの「それ行け!中高年!」

アクティブな中高年を目指して

なりっしーの遭難記録(救助要請なし) 全3話 その1

こんにちはー 中高年のなりっしーです。

先日、なりっしーも数回行ったことがある鈴鹿セブンマウンテンのひとつ、『鎌が岳』で滑落事故があった。73歳の男性が沢辺で倒れており死亡が確認されたとのこと。

Yahoo!ニュースのコメント欄には予想通り、高齢者だからとか、単独だからとか色々と叩かれている。違和感しかないようなコメントも中にはありますが、まずは亡くなられた方のご冥府をお祈りいたしますと共に、ご遺体収容に携わって頂いた方々、ご苦労様でした。

 

鎌が岳の山頂直下の崖

↑ ↑ ↑ 【鎌が岳山頂直下】

中高年が遭難したり、事故に遭うと中高年ってだけで、3倍は叩かれます。そんなことにならないように恥を忍んで、なりっしーが山でやっちゃった事例を3話公開します。

反面教師にして頂いて、中高年が遭難、事故に遭わないことを願っております。

悲劇! お気軽ハイキングが地獄のロードに・・・

遭難場所は?

 

滋賀県栗東市の金勝山エリアです。

http://www.city.ritto.shiga.jp/

奇岩揃いのハイキングコースを発見し、かるーーい気持ちで行ってしまいました。

遭難の概要

滋賀日産リーフの森に併設されている『道の駅 こんぜの里りっとう』に駐車させて頂いて出発しました。

もうかれこれ十数年前のこと。ハイキング前提だったので、ちょっとした食べ物と飲み物だけ。地図代わりのハイキングマップで進んでいきます。

道の駅からすぐの細い林道を通って金勝寺を目指しました。きれいに苔むした杉林が印象的でした。

更に舗装された林道を進むと、林道脇からすぐのところに金勝山(竜王山)があります。ここまで舗装された林道がほとんどで、ハイキングという気分ではありません。

マップでは見どころが沢山あり、もう少し行ってみようかとなり、計画もなくズンズン進んでいきます

林道から左側に入ったので右側の林道に戻ればいいだろう。という感覚です。

天狗岩は見たような記憶がありますが、徐々に傾斜もきつくなり、花崗岩のザラザラが異様に滑るのでそろそろ右側の林道方面に帰ろう。

ほどなくして舗装の林道に出たのは良いのだが、自分がどこにいて、どの林道に出たのかがまるで分らない。多分こっち方面だろうと歩き出すも、一向に大きな道に合流しない。

かるーーいハイキングのつもりだったので出発時間も遅く、この時点で16:00ぐらいだったと記憶。季節は5月ぐらいで日は長くなったものの、朝夕は肌寒かった。

林道は軽い下りだったのが幸いで、これが登りだったら林道でビバークだった。

方向の感覚だけで何とか大き目の道路に出て、道の駅への方向が分かった。とんでもない所に出たのがこの瞬間判明。林道もだいぶ歩いたが、道の駅までも相当長い。

それでもゴール地点がはっきりしたので何とか歩き続ける。日暮れで寂しくなる田んぼ道。完全に下りきったところに出たので、道の駅までは上りに変わる。

腹が減る、のどが渇く、山間なので寒くなる。

そしてついに、もう誰もいない暗くなった道の駅に到着。

その時はとにかくホッとするも、自分たちが遭難した意識はない。

本格的に山登りを始めて、それなりにリサーチ、準備をして登山に臨み、無事に帰ってきて改めて思う・・あれって遭難だったよな、と。

遭難に至った原因

何と言っても無計画。これに尽きる。ろくに下調べもせずに、行き当たりばったり。

それと、ハイキングという言葉が軽い印象だった。登山と思ったらもう少し準備はしたかな? いやそんなことはない。当時はそんな考えもなかっただろう。なめすぎ。

そういえば、奇岩近くで休憩していたグループの中高年のおじさんが仲間にこの山域の説明をしていた。

『ここは林道がすぐ近くにあって、ハイキングコースになってるらしいけど、ハイキング気分で来るとえらい目に遭うでー』

後になってずっしりとくる会話だった。

 

その2では更に過酷なロードが・・・。

ではまた。